ライター登竜門 2026年4月30日

第四北越銀行 もともとは「第四銀行」?「北越銀行」?~月刊デイリーポータルZ新人賞 2026年4月号

こんにちは、編集部 石川です。

GWですね!旅行やイベントで予定がみっちりの人もいると思いますが、がら空きの人もいると思います。そういう人こそぜひ記事のネタを探してほしい!

「記事のため」って思うと普段いかないところに行くじゃないですか。それが案外楽しかったりするんですよね。結果的に記事書かなかったとしても楽しい休日になりますよ。いや、本当は記事はぜひ書いて送ってほしいんですけども。

さて、月刊新人賞では、みなさまからいただいた投稿原稿のうち、優秀作をご紹介します!

投稿作品の紹介コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。
*月刊新人賞とは
原稿の投稿はこちらから!

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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👑今月の掲載作品

まずは超優秀作。記事として掲載した作品をふりかえります。今月は2本!

 

研究を活用して朝食ビュッフェを完全攻略する(4/2 掲載、しらべちゃうアニマル)

編集部より寸評

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置きかたとかまわりの人に流されるから、食べたいものを先にとっておけってことですね。研究結果も意外すぎない内容なので理解しやすかったです。
するっと読めてしまったので、贅沢な要望なんですがもっと余計なことを書いててもいいかも。
このロイヤルホストでぬいぐるみをだすのが恥ずかしかったとか、鞄の中でちょっとへこんでいたとか。実際の世界との摩擦を書くと書き手の存在感がぐっと増すと思います。(林)

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二度目の記事掲載なのですが、シンプルに論文の紹介だった前作に比べ、今回は実践ありということでよりデイリーらしさのある記事でした。基本的には体を動かす記事を載せていきたいので、こういう展開は大歓迎です。
もっと大きくとらえると、別ジャンルの記事でもうまく体験に寄せていけばデイリーっぽくなるんだという好例だと思いました。(石川)

 

いまは第四北越銀行 この店舗 元々は「第四銀行」?「北越銀行」?(4/16 掲載、おがわしゅう)

編集部より寸評

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面白いです。「ヒントが少ないときは痕跡を探せ!」からぐんとアクセルを踏む感じがいいですね。
看板の痕跡の写真が分かりにくいのですが、目を凝らして見ると分かるのもおもしろいです。ある意味インタラクティブです。
おがわしゅうさんはかつてのコネタ道場の時代から投稿してもらっています。ありがとうございます!
(林)

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新潟ローカルの話題で、個人的に縁もゆかりもなければ「あなたのまちの…」とか言われても「ないよ!」としかいいようがないのですが、それなのに面白い。
一度見分け方を紹介したあとに引っ掛け問題や応用問題があったりと、単純にクイズとしての面白さが高いんですよね。
自分とのかかわりの有無なんて些細なもの、と思わされる魅力のある記事でした。編集として「もっとみんながわかるネタにしましょう」と言いがちな自分を反省します。(石川)

関東廃コンビニ集(4/23 掲載、蜂木)

編集部より寸評

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コンビニって身近だから自分が持ってた携帯ぐらいぐっと来ますね。店そのものではなく、そこに行ってたときの記憶が蘇ります。蜂木さんはそういう人の記憶の隅っこを突いてくるテーマが得意ですよね。
廃コンビニってあるようで1軒ぐらいしか思いつかないので、これはかなり時間がかかった記事と見ました。おつかれさまです!(林)

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「足で稼いだ記事」の見本のようなレポートでした。これだけの数を集めるのはなかなか大変だったと思います。
しかしこうやって一堂に会してみると、いまの大手コンビニにはない看板の書き込みの細かさであったり色づかいだったり、共通したものが見えてくる気がします。
あと各店舗に関する情報がついているのも、昔のこと、かつあまり記録に残らなさそうな情報なので、地味に調査が大変だったのではないでしょうか。各工程で手間のかかった一本です。(石川)

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🎉佳作

原稿掲載までは至りませんでしたが、面白かった作品を佳作としてご紹介します。

「ごま塩おにぎり」を「読む」~国立国会図書館のNDLOCR-Liteを使おう~(しらべちゃうアニマル)

「ごま塩おにぎり」を「読む」~国立国会図書館のNDLOCR-Liteを使おう~.jpg

OCRソフトっていうのは、ざっくりというと「画像から文字を読み取ってテキスト化する機能」のことだよ。今回はこちらのソフトを使って、「ごま塩おにぎり」を読んでいきたいと思います。

編集部より寸評

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企画は良いと思います。ワンピースの意外な正体「観念」、ガールズグループのグループ名が「資金」。どの答えも面白い。
やっぱり「資金」って聞いてどわっ!と笑っているところが欲しいです。これ複数人で集まってやっていたり、グループのYouTuberだったら面白いと思うんですよね。

ひとり路線で行くならば、ごま塩おにぎりじゃなくて外の景色をOCRで読ませて、「この街はこう言っているのだ!」とか瞳孔開き気味ですすめるとか、外の景色は読む人との共通項になるから親近感が出るかも(ちょうど私もヨドバシカメラの店内写真をOCRで読ませて文字数数えてました)(林)

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OCRに読ませると変なものが出てくる。すごくいい発見だと思いました。
で、それを使ってやるのが大喜利。ここで正直「なぜ??」って思ったんですけど、読み進めてみたらちゃんと大喜利の回答として面白くて、驚きました。
と同時に、掛け合いのライブ感みたいなものがあると大喜利としてはもっと面白くなりそうだなと思いました。今の形式だとどうしても登場キャラのセリフも一人で考えることになると思いますが、たとえな友人と一緒に実際やってみるとかすると爆発力が違ったかも。(石川)

 

 

無職になったので”秘密基地”を探す冒険に出る(ちゅうわっと)

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子供の頃、僕は”秘密基地づくり”が大好きでした!自分だけの秘密の場所で一人でのんびり過ごすのが大好きでした。なお、大人になった今でも一人で過ごすのが好きです。

というわけで今回は!童心に返って秘密基地に適した場所を探しに行こうと思います!

編集部より寸評

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テーマは悪くないけど、なぜか間延びしたような印象があるのはなぜだろう…。本題の秘密記事が始まるまでが長いのかも。ここは半分ぐらいにして、最初に書いてある個人的なエピソード(大事)は秘密記事を見つける部分に散らしていくのはどうでしょう。
> さて、皆さんは子供の頃に好きだった遊びは何ですか?鬼ごっこ?お絵描き?それともゲームでしょうか?
こういう普通の文章は削っておれの話を聞け!というトーンで進んでいいと思います。
あとは秘密基地のスコアを基地毎にいれるとか、でメリハリが出るんじゃないかと思います。
(林)

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冒頭で笑いました。お仕事お疲れさまでした…。そこから強引に記事のテーマにつなげるのもおかしいです。
これから秘密基地を作ると思って読むと、物件の内見みたいなわくわく感もありますね。
秘密基地、実際に作らないにしても、ちょっと中で何かしてみて感想を書くとさらに実感がわいてよかったかもと思いました。文中にあるようにゲームや読書をしてみるとか、お菓子を食べてみるとか。(石川)

 

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👏もう一息

掲載や佳作入選には至りませんでしたが、「ここを直したらよくなるからアドバイスしたい!」というポイントのあった記事たちです。

安田川遡上(アソカラ)

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友人からカバン持ちで四国に来ないかと誘われ間髪入れず「行く」と返した。
僕は猛烈にヒマだった。このチャンスを逃してはならぬ。何なら今出てもいいというノリでその依頼を請けた。

編集部より寸評

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アソカラさん久しぶり。
映画館が珍しいですね。デイリー的な編集ならこの映画館部分に絞りたいところです。
独特の早口の文体で書くのも味といえば味なんですが、日程などの全体像が分かりにくいかも。
最後の「今日の宿」が昨晩泊まった宿なのか、今晩泊まる予定の宿なのか(だとしたら客は予定を早めて帰った?)、のあたり。友人と客は同一人物なので呼び名を統一したほうがいいかな。(林)

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前身コーナーの自由ポータルZ以来お久しぶりのアソカラさん。
こういうよみものの面白さって、本人の行動の面白さあってこそだな、と思う文章です。当たり前なんですけどね。
行き当たりばったりの行動に見えてしっかり面白いところには訪れている、逆に言うと目的地はあったのにこんなに行き当たりばったりな感じで行動できるのもすごい。
同人誌など紙にして読むとすごくよさそうな文章だと思います。WEBだと重く見えちゃうので、もっと写真がたくさんほしいですね。とくに書き出しは早めに写真があるといいように思います。(石川)

 

回せ!文玩核桃!(鉱物おじさん)

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いつものようにスマートフォンで暇をつぶしていた所、目に飛び込んできたのが、手のひらで長年もてあそばれ、つやつやピカピカになったクルミの動画でした。
これは!と思い調べてみると、どうやら中国の伝統的な遊び?趣味?である「文玩核桃」という物である事が判明しました。

 

編集部より寸評

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題材は面白いです。むかしのハンドスピナー的なものですかね。こういう手遊びってずっとあるんですね。
ちょっとやっぱり写真が近くて暗いのが気になります。写真を入れ替えて、1週間ぐらい使ってみてどうだったのかレポート(職場や移動中など、そのときのエピソードも入れて)があったらもっともっと面白くなると思います。
(林)

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知らない文化に手探りで近づいていく記事。こういうの好きです。
林と同じですが、最後せっかく手に入れたところで終わっちゃってるのがちょっと残念に思いました。ここから実際に練習してみて、めちゃくちゃうまくはならないにしても一週間くらい手元に置いて手持無沙汰で触ってみた感想とか、それでこういうことができるようになったとか、そういう話が欲しかったかも。(石川)

 

語弊餅をつくる(もやの)

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五平餅?惜しい。
一見そう見えますが、こちらは実はそば粉、片栗粉のみで作ってあります。
「お餅」というと、お米で作られたものをイメージすると思うので、これを餅とするには語弊がありますよね。なので語弊餅。

編集部より寸評

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五平餅と呼ぶには語弊があるから語弊餅。導入としてしゃれてますね。五平餅をいろんな素材で作るというのもデイリーポータルZにありそうです。
これを読んでお米以外の材料で五平餅を作る人はあまりいないと思うので(すいません)、読みものに振り切ってもっと余計なことをして引きつけたほうがいいかなと思います。「自分のことを書きたいけど、それを主題にすると読んでもらえないから何かする」とデイリーのライターが言ってましたが、それぐらいのマインドで。
この記事も写真が暗いので、写真の撮り方については最後のコメントに書きますね。
(林)

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ダジャレ記事ってけっこう「なんで?」感が残って、煮え切らない気持ちになることが多いのですが、これは「語弊餅」の語感がいいこともあってなんとなく受け入れられました。
僕も写真のことを思いましたが林が説明してくれているので割愛します。
あとは感想がわりと素朴なので、いい感じに喩えを使ったりして面白くするといいと思います。デイリーのレギュラーライターさんの記事を参考にしてみてください…!
(石川)

 

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おわりに

最後に、編集長 林からのメッセージで今月の月刊新人賞はおしまいです。では林さん、どうぞ。

家で写真を撮ると暗いし生活感が出ちゃうんですよね。私がやっている工夫を紹介します。iPhoneの説明になりますが、きっとAndroidも同じだと思います。

離れて2倍で撮る
スマホのカメラに全部入れようとすると写真が歪みます。​​​​​​

iPhoneの1倍カメラ、補正なし

これはちょっと極端で意地悪ですが、2倍にして離れて撮ると自然になります。 自分の影も入らないので。

iPhone 2倍、補正なし

AEロックで明るくする

補正はしていませんが撮るときに明るくしてます。

撮りたいものを長押しするとAEロックされるので太陽のマークを上げて好みの明るさにする

このあたりはネットに情報が溢れているので参考にしてください。だいたい同じことを解説していると思います。
新宿の花園神社で私の前に並んでいた若者もものすごいスピードでAEロックして明るさ調整して映える写真を撮ってました。頼もしい。

壁際に撮影できるスペースを作る

移動式の本棚の天板を撮影スペースにしています。60cm×35cmですが、これぐらいの場所があると便利です。もちろんふだんは物を置いてごちゃごちゃですが、撮るときはそれらを床に置いてます。

ロケットニュースで作っていたリメイクシートとダンボールを使った撮影スペースもおすすめです(【100均検証】リメイクシートとダンボール板で「撮影用ボード」を作ったらブツドリが映えて楽しくなった! オススメは白系 / 全10柄の比較画像つき)。
ひとつ作っておくと便利。

写真をきれいにするだけでちゃんとした記事に見えるので、きれいにしておいた方が得だと思います。写真を明るくして私たちの評価をハックしてください。

 

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